この度、第61回伝統工芸四国展におきまして、籃胎蒔絵存清盛器『水辺』が伝統工芸四国展奨励賞を受賞しました。
師匠である人間国宝の太田儔先生直伝の籃胎素地技法を駆使して、盛器の素地を成形しましてが、その表面に竹ヒゴの網目・網代模様が、偶然にも自然に凹凸模様になったので、それを活かすデザインを考えました。それが、水面です。そして、漆を塗り重ねるごとに、網代模様と合わさり、より水面が強調されましたので、大好きなトンボが飛ぶ川の水面に見立てた作品にしました。
幼い頃の思い出が詰まったトンボシリーズの作品が受賞し、感無量です。
辻 孝史