■会期:2019年1月8日(火)~22日(火)
■会場:6階(中央B8)=西武アート・フォーラム
※最終日1月22日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
「第36回 日本伝統漆芸展」を日本工芸会漆芸部会展として、一般公募により開催いたします。
世界に誇る日本漆芸の伝統をふまえ、さらに発展させ、伝統工芸の精神にそって今日の生活に即した創意ある作品を制作・展示いたします。広くみなさまのご批評とご鞭撻をお願い申しあげます。
第36回日本伝統漆芸展 実行委員長 小森 邦衞
主催:公益社団法人 日本工芸会
後援:文化庁、東京都教育委員会、朝日新聞社、公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団
この度、第36回日本伝統漆芸展において、最高賞の文部科学大臣賞を頂きました。
私自身の昨今の作品制作は、閉塞感があり、年月と共に身についた技術だけで制作しているところがあって、正直悩んでいましたが、もっと素直に作品に向き合って、感動した物事を表現しました。それが、「ギンヤンマ」です。
少年の頃、夏が来れば水辺を旋回して飛び回るギンヤンマを追いかけていました。作品制作にあたり、その同じ場所で取材をし、また、新しい発見はないか、少年の頃と違う目線も意識しました。そうして発見したのが、水面に映るギンヤンマの影でした。この表現により、漆の平面が立体となって、自分が感動したことをより表現出来たと思います。
人間国宝の先生、学識者の皆様、先輩方、多くの皆様から共感とお褒めの言葉を頂きました。「感動は人に伝わる」ことを実感しました。これからも感動しながら素直に作品制作に臨みたいと思います。
辻 孝史
gallery
この度、第61回伝統工芸四国展におきまして、籃胎蒔絵存清盛器『水辺』が伝統工芸四国展奨励賞を受賞しました。
師匠である人間国宝の太田儔先生直伝の籃胎素地技法を駆使して、盛器の素地を成形しましてが、その表面に竹ヒゴの網目・網代模様が、偶然にも自然に凹凸模様になったので、それを活かすデザインを考えました。それが、水面です。そして、漆を塗り重ねるごとに、網代模様と合わさり、より水面が強調されましたので、大好きなトンボが飛ぶ川の水面に見立てた作品にしました。
幼い頃の思い出が詰まったトンボシリーズの作品が受賞し、感無量です。
辻 孝史
詳しくはこちらをご覧下さい。
速報!第65回日本伝統工芸展の入選発表
この度、第65回日本伝統工芸展の入選発表があり、作品名:籃胎存清短冊箱「少年の夏」が入選しました!
今回で15回目の入選となりましたが、回数を重ねる度に、嬉しさよりも、良い作品を発表することへの責任を感じる様になりました。
本展は、9月19日(水)~10月1日(月)日本橋三越を皮切りに、全国を巡回致します。皆様、ぜひ足を運んで頂きまして、日本の優れた伝統工芸の美と技を御高覧下さい。
辻 孝史
「継ぐ(つなぐ)」辻孝史 漆芸作品展のお知らせ
日時:平成30年2月24日(土)~3月11日(日)午前10:00~午後17:00
【休館日:木曜日】 ★作者作品解説日:2/24、3/3、3/10
会場:ギャラリースペースさぬき人形 三豊市山本町財田西309-6
TEL0875-63-4357
この度、三豊のギャラリースペースにて個展を開催致します。個展と申しましても、祖父・二代北陽斎と父・照二の作品を同時に展示する辻家三代の合同展覧会です。タイトルの『継ぐ』は「つぐ」ですが、あえて「つなぐ」と読ませました。辻家の四代目を継ぐ自分が、未来へつなぐ思いを込めて、展覧会を行なわせて頂きます。
親子三代での展示は、香川県西讃地域の三豊市では初の試みです。ぜひ、多くの皆様に御高覧頂き、香川に根付いた蒔絵一家の技をご堪能下さい。
辻 孝史 略歴
1973年高松市生まれ。辻北陽斎から四代続く漆芸の家系。人間国宝 大田 儔(ひとし)の弟子。第80回香川県美術展覧会知事賞受賞など、受賞・入選歴多数。日本工芸会正会員。
詳しい地図をGoogleマップで見る
「香川漆芸」の作家が「セルジオ・ロッシ」の靴に装飾を施しました
海外で「JAPAN」と呼ばれる漆器は日本を代表する伝統工芸。なかでも香川漆芸は高い彫りの技術と色彩の豊かさで知られています。その作家たちが今回初めて、靴の装飾に挑戦しました。日本の美意識と技、西洋の造形美が融合した逸品をご覧ください。
オリーブ「平和」 蒔絵 存清 螺鈿
1973年香川県生まれ。「聖書の記述から平和の象徴とされているオリーブをモチーフに、平和への願いを込めて制作しました。オリーブは金銀の蒔絵で葉の輪郭と葉脈は存清。自分が蒔絵作家の家の4代目なので、蒔絵と存清を組み合わせているのが特徴です。」
辻 孝史
家庭画報 2017年11月号 詳しくはこちらをご覧下さい。
品名『乾漆蒔絵短冊箱 少年の夢』
私の少年時代夢はトンボ博士になることでした。
それくらい幼少の頃からトンボが好きで、夢中で追いかけていました。
特に魅了されたのはギンヤンマです。鮮やかな色彩と美しい姿、
そして子供にはとても捕まえれない迅速さ!水辺を優雅の舞う勇姿は、
憧れてやまない存在でした。その少年時代に焼き付いた光景を作品にしました。
作品の外観は、
迅速に飛ぶギンヤンマを、漆らしい漆黒の中に浮かび上がるように、
金の蒔絵で表現しました。
箱の内側には、蓋の内に大空で競う2匹の雄の姿を、
身の内側には水辺を飛ぶ雌を、どちらも逆蒔絵で表現しています。
どうしても作りたかった、まさに少年の夢の詰まった作品です。
ぜひ、ご高覧頂きご批評下さい。
辻 孝史
高松市教育委員会賞受賞作品
詳しくはこちらをご覧下さい。
この度、盛況のうちに、「召天20年辻照二展ー辻家の作家たちー」が終了し
ました。会期中に約300人もの方々に足を運んで頂きました。心より感謝と御
礼を申し上げます。
父・照二を懐かしく偲んで下さる方、全く初めての方をはじめとして、
多くの出会いや、再会の場となり、喜んで頂けましたことを嬉しく思います。
最終日に、師匠の人間国宝である太田儔先生が足を運んで下さいました。
四代続く辻家の作品一つひとつを感慨深く見ながら、父との思いでを懐かしく
語ってくださり、五十歳の若さで亡くなった父を偲んで下さいました。
思えば20年前、肺癌の末期の体に酸素ボンベを抱えて、太田先生に私の弟子
入りを懇願してくれましたが、その時の姿が忘れられないと先生が話しておられ
るのを聞きながら、四代続く辻家の家系ですが、今、私が漆芸家の仕事が出来る
のは、太田先生なくしてあり得なかった。そのことに尽きると思います。
多くの皆様に支えられての今日であることに心から感謝して、
これからも前進したいと思います。
本当にありがとうございました。
辻 孝史
これほど多くの方に高覧頂きまして、天国の父も喜んでいるでしょう。アップした写真は、展覧会の作品の一部ですがご覧下さい。 (作品展はこちら)
期間:平成28年11月3日(祝・木)~29日(火)
会場:讃岐漆芸美術館 TEL087-802-2010 高松市上福岡町2017-4
【出展作家】
初代 辻 北陽斎 / 二代 辻 北陽斎 / 辻 照二・辻 賢三 / 中屋健二 / 辻 孝史
詳しくはこちらをご覧下さい。
本日(8/30)第63回日本伝統工芸展の発表がありまして、『乾漆存清箱「瀬戸の夕凪」』が入選しました。
今回で13回目となりましたが、近年入選するのも難しい同展に、こうして選ばれることを嬉しく思います。
なお一層の努力を重ねて、良き作品を作りたいです。
第63回日本伝統工芸展は、9月21日より東京日本橋三越本店から始まり、全国主要都市にて開催されます。皆様のお近くに来た時には、ぜひご観覧下さい。
香川の中堅や若手工芸家をたたえる「県伝統工芸 松平公益会賞」の表彰式が17日、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムであり、受賞した漆芸家の辻孝史さん(42)=同市=と薮内江美さん(35)=同=が一層の飛躍を誓った。
式では、松平公益会の佐伯勉理事長から賞状と副賞の20万円がそれぞれに贈られた。2度目の受賞となった辻さんが代表して「素晴らしい賞を頂き、責任感を感じる。今後は世界に通用する漆芸作品を作っていきたい」とあいさつした。薮内さんは3度目の受賞で、「何百年と残る作品になるように、一点一点を大切にして制作を積み重ねたい」と意欲を語った。
同賞は、中堅や若手作家を応援して県の伝統工芸の発展に寄与しようと、松平公益会が2009年度に創設。県出身か在住者の50歳以下で、伝統工芸四国展などの入賞者を対象に毎年選考している。
〈辻孝史 受賞のコメント〉
この度、香川県美術展覧会 香川県知事賞受賞の功績が認められまして、松平公益会賞を頂きました。今回で二度目の受賞になりますが、嬉しい思いよりも責任を感じています。より良い作品、また世界に発表出来るような、日本にしかない美しい漆芸作品を制作したいと思います。
四国新聞社 SHIKOKU NEWS は
こちらをご覧下さい。
日本の漆芸は、世界に誇れる伝統工芸であり、日本を代表する優れた匠の技の一つとも言えます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
「県展」として香川県民から親しまれる香川県美術展覧会は、昭和9年(1934)に第1回が開催され、戦時下の昭和16年と20年を除いて、毎年開催されている全国でも最も長い歴史を誇る県主催の公募展です。これまでに日本を代表する作家を輩出するとともに、香川県の文化芸術の発展に 貢献してきました。
本年は80回の節目を迎えることから、これを記念して、県展の創設に尽力した初期の作家や、現在、県展で活躍する招待作家などの優れた作品を紹介します。私の知事賞受賞作品も同展を紹介したNHKのニュース番組で詳しく紹介されました。皆様、見応えある作品展ですので、ぜひご高覧下さい。 辻孝史
去る8月22日、日本伝統工芸展の入選者発表があり、籃胎存清色紙箱「海と空」が12回目の入選を果たしました!
〈日本伝統工芸展とは〉
日本伝統工芸展は、東京国立博物館内に本部を置く 日本工芸会 主催の展覧会です。第1回展は、人間国宝認定制度が発足した1954年に実施されました。公益社団法人・日本工芸会は文化財保護法の精神にのっとり、無形文化財の保護育成を図ることを目的としています。
日本工芸会ホームページ
香川県文化芸術新人賞受賞作家展のパンフレットです。右の画像をクリックして下さい。カーソルでドラッグすれば実物の雑誌のようにページがめくれます。四隅をクリックしてもめくることが出来ます。画面のどこかをダブルクリックすれば大きな画像になります。もう一度ダブルクリックで元に戻ります。