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この度、盛況のうちに、「召天20年辻照二展ー辻家の作家たちー」が終了し
ました。会期中に約300人もの方々に足を運んで頂きました。心より感謝と御
礼を申し上げます。
父・照二を懐かしく偲んで下さる方、全く初めての方をはじめとして、
多くの出会いや、再会の場となり、喜んで頂けましたことを嬉しく思います。
最終日に、師匠の人間国宝である太田儔先生が足を運んで下さいました。
四代続く辻家の作品一つひとつを感慨深く見ながら、父との思いでを懐かしく
語ってくださり、五十歳の若さで亡くなった父を偲んで下さいました。
思えば20年前、肺癌の末期の体に酸素ボンベを抱えて、太田先生に私の弟子
入りを懇願してくれましたが、その時の姿が忘れられないと先生が話しておられ
るのを聞きながら、四代続く辻家の家系ですが、今、私が漆芸家の仕事が出来る
のは、太田先生なくしてあり得なかった。そのことに尽きると思います。
多くの皆様に支えられての今日であることに心から感謝して、
これからも前進したいと思います。
本当にありがとうございました。
辻 孝史