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第36回 日本伝統漆芸展受賞式

この度、第36回日本伝統漆芸展において、最高賞の文部科学大臣賞を頂きました。
私自身の昨今の作品制作は、閉塞感があり、年月と共に身についた技術だけで制作しているところがあって、正直悩んでいましたが、もっと素直に作品に向き合って、感動した物事を表現しました。それが、「ギンヤンマ」です。
少年の頃、夏が来れば水辺を旋回して飛び回るギンヤンマを追いかけていました。作品制作にあたり、その同じ場所で取材をし、また、新しい発見はないか、少年の頃と違う目線も意識しました。そうして発見したのが、水面に映るギンヤンマの影でした。この表現により、漆の平面が立体となって、自分が感動したことをより表現出来たと思います。
人間国宝の先生、学識者の皆様、先輩方、多くの皆様から共感とお褒めの言葉を頂きました。「感動は人に伝わる」ことを実感しました。これからも感動しながら素直に作品制作に臨みたいと思います。

辻 孝史

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